私の帰り道は住宅街のくねくね路。
むしんに歩いていたところ
左木造6部屋アパート(この時間アパートからは風呂のにおいが漂う)右墓場の
幅4メートルの道に、
一箱分ほどのタバコの吸殻が落ちている。
直径4メートルの円くらいの範囲に均等にあるいはまんべんなく。
ここで彼あるいは彼女は何をしていたのか?
極寒のなか一箱吸うのにかかるのは1時間以上2時間未満か。
この美術館、以前やった『「オブジェの彼方へ」 変貌する「本」の世界』も見たかったのだが
見逃してしまい、本日に至る。
本来なら逃がした魚は二度と戻らないのだがこの度の展覧会は若干趣旨が似ていると思われ行ってみる。
選ばれているのは国内の息の長い実力派作家中心。
物故作家も若干いるのだが、その内容は充実したもの。
特にここで初めて出会った八木一夫の作品は小さいながらに素晴らしく、
最近までこんな作家いたんだなあ。。とうれしくなる。
その他、心に残った作家は
荒木高子、河口龍夫、三島喜美代、西村陽平、村岡三郎、渡辺英司。
遠藤利克はいつものようにどかーんとした迫力を期待していたのだがスペースの問題か、こじんまりしており
勝ったのはにおいか(タールのにおいが作品の周りに充満)?
河口龍夫は定番作品の出品となったが青い広辞苑に穴を開け、蜜蝋でくるんだものに水を満たした
「言葉の中の水」がとてもロマンティックで思わずにっこり。
西村陽平、くしゃっとしたポケットティッシュにしか見えないぞ!と思うがそれは窯で焼いた本。
沢山ならぶと「作家性とは…」とか考えるのはしちめんどくさくなり
あまりのかわいらしさにこれも思わずにっこり。
それを所蔵しているうらわ美術館にも好感を抱く。
-2011/1/23
うらわ美術館「これは本ではない-ブック・アートの広がり」
そこはかつては炭鉱だったが現在廃墟となっている島である。
海にぽつんと浮かぶ小さな岩の島だったのが炭鉱が発見されたため埋め立てられ、
炭鉱に携わる人だけのために住居や学校が開発された。
そして、閉山のため全ての人が引き上げ、建物が犇めく島ごと廃墟化した。
小さな島ながら当時は活気に溢れ、人々は豊かに暮らしていたらしい。
緑が全くないため、わざわざ草木を船で運んで屋上に植えていたとのこと。
今は日々崩壊していく廃墟のため足を踏み入れることはできない。
面白いことに捨て去られてから36年経った今では島には植物が繁茂し
花の香りがしていた。
鳥が種を運んできたのだ。
島には大量の鳶が飛んでいた。
人がいなくなってたった36年でこんな風になるんだな。
使っていたPCがある瞬間から起動しなくなった。
3週間ほど前のことである。
悪いが私はPCが日常にないと心が落ち着かない。やや依存症の気があるのだ。
緊急の用事こそなかったものの、休暇に入った日に早速修復の時間を作る。
PCは某グローバル企業が販売する一般向けの機種で、半年前に購入したものだ。保障期間中である。
しかしマニュアルにはカスタマーサービスセンターの電話番号は掲載されていず
これこれのURLを参照せよとしか書いていない。
不親切なこと極まりない。
(ちなみに他メーカーの製造する周辺機器の電話番号は掲載されている)
仕方がないので近所の親族の家にのこのこ出かけ、PCを使わせてもらって電話番号をゲットする。
音声案内に従って顧客コードのようなものを入れ、問題内容を選択し、
漫画を読みながら10分ほど待っているとコールセンターに繋がる。
症状を話すとマシンに繋がるコードや電源の抜き差しを指示される。
何パターンかやっているうちに
グラフィックボードにモニターコードを挿さなければ通常起動することが分かった。
ここへのアクセス時に問題が起こっている模様である。
グラフィックボードさえ使わなければ通常の使用はできる。
ある意味ほっとしていたところ、感じのよいコールセンターの女性に
「恐れ入りますが追加の調査をお願いしてもよろしいでしょうか?」と言われる。
気をよくしていた私が「ぜんぜん大丈夫ですよー」と答えたところ
ドライバーを持ってくるように指示される。
ドライバー…?
そう、本体のカバーを外すのだ。
ハードウェアをいじることは最近していない。しかもこのマシンは初めて。
電話の女にネジの位置などを教えてもらいつつ外していく。
しかしここで私が失敗したらPCはどうなってしまうのか、バックアップ取ってないのに、
と思うとだんだん汗が出てくる。
それにしても、先方はどのようにして私を遠隔操作できるのか。
とりあえず先方の画面には私の購入した機種の3D画像かなんかが表示されているに違いない。
しかし相手は素人で指示の仕方も難しい。
特に解体時はどの角度から物を見ているのかによっても物の位置は違って見えるのに、
私が分からなくなると言い方を変えて指示をしてくれる。
(ちなみに私は昔、フロッピーという概念を知らない顧客にフロッピーの入り口を
指示しようとして地獄を味わったことがある。しかし私もグラフィックボードがどんな形状だか分からないで
聞いていたので当時の顧客と同じ立場だ)
後から考えるとそんなに難しいことはしていないのだが
マザーボードからグラフィックボードを抜き、電源を入れマシンの起動を確認してから、
再びグラフィックボードを挿し、グラフィックボードにモニターのコードを挿し、再び起動するか確認した。
なんとPCは無事に起動した。
女性は「グラフィックボードへの差込がゆるくなっていたようですね。ありがとうございます。
それでは元の状態に戻していただけますか?」と言われる。
全快ですよ。よかったです。
自分がここまですることになるとは思わなかったですが、グローバルカスタマーサービスの底力を垣間見たような気もするぞ。
電話を切ってから2時間ほど達成感を味わう。
以前から行きたかった秋田の某秘湯と岩手に出かける。なんと車で東京から9時間もかかるのである。
ちょっとかかりすぎだなあと思っていたが、当日は豪雨により線路が冠水し新幹線が止まってしまったため結果的には車を選んでよかった。泊まった宿には混浴露天風呂があった。宿からちょっと歩いたブナ林のなかに流れる川の脇にあるのだ。いいでしょう。
しかしどこでもそうだが混浴露天風呂の実態はおじさん風呂である。
このため、宿では女性専用タイムを1時間設けていた。
ところが夕食を食べ内風呂に入り終わって女性タイムを待っていた私にぷるるると内線が掛かり、
「豪雨により露天風呂に向かう途中の橋が破損したため露天風呂は使用できなくなりました」と言われる。
「明日もだめですか?」と聞くと「すぐには直せないので…」と致し方ない感じの返事で、ここは施設管理者の立場に立ち、諦める。
30分後、露天風呂へと続くドアをチェックしたところ鍵が閉まっていおり、ドアには電話と同じ内容の張り紙がある。しかし施錠されたと知ったとたん、諦められなくなるのは人の業というものであろうか。
(ここから先は自己責任なので真似しないでください)
とにかく行くだけ行って見てみようと決心する。
懐中電灯を持って正面玄関から出、建物の裏へ回る。そして土を固めた歩道をがさがさ歩き、川まで行く。
電気が何もない林を突っきるので結構怖い。
橋は破損なく架かっていた。
しかし、その下の小さな川は豪雨により濁流となっており、はまったら簡単に死んじゃいそうである。
この安全管理のために禁止措置が取られたのではないか。
露天風呂自体は無事に見えたためちゃちゃっと服を脱ぎ、いえーいと入る。
風呂も結構広いが真っ暗なので、他に何か(熊とか猿とか人とか)入っていたとしても良く分からない。
5分ほど泳いですぐ上がる。
なんとなく冒険してきた気分になり意気揚々と帰る。
Powered by "Samurai Factory"
