お客に若者は少ない。書という分野が響かないのか。
展示の内容は中国から入ってきた文字がどのように
日本風にアレンジされてきたかの歴史を追うもの。
私はといえば書かれている内容や書体の知識は皆目ないので好きなものだけ見て喜ぶ。
紀貫之からラブレターを貰ったら1も2もないだろうなあと寸松庵色紙に張り付く。
しかしカタログを買って思ったのだが、カタログの作品だけ見ると印象が違うものも。
実際作品を見る際は額とは影響力の桁違いに表装も作品の一部として目に入っているのね。
紙面の大きさの問題だろうが表装は書の解釈を語るものだから切り取るのも寂しい。
思ったほど混んでいずお勧め。
東京国立博物館
特別展「和様の書」
~ 2013年9月8日(日)
http://www.tnm.jp/modules/r_free_page/index.php?id=1602
暑い。今日の予報では東京でも37度になる予定。
予報を見た時点で出かける気力すらわかない。
いつも使っている、水に浸して使う冷却ゲルスカーフでは用が足りないので保冷剤を手ぬぐいに入れて首に巻く。
また、4ヶ月前から同居を始めたセキセイインコのケージの上に保冷剤を並べて置いてみる。
インコ、午後になると効果に気付いたのか、保冷剤の下に来て昼寝をしている。
メゾン・エルメスで開催中のシガリット・ランダウ展は時々行く画廊さんにお勧めされた展示。
シガリット・ランダウはテルアビブに住むイスラエル人アーティストで、
2つのインスタレーションが展示されている。
[Out in the Thicket 茂みの中へ]
オリーブの収穫が機械で揺さぶることによってなされることは
「いのちの食べ方」を見て知っていたが
そのシーンがこのように見えるようになるとは思わなかった。
大スクリーンに映される、「揺さぶられるオリーブのたわわな木」は音声も相まってか
暴力的に揺さぶられる人間に見えて仕方がない。
勿論現実には「人間」が木を揺さぶっているのだが。
このような見せ方がよくできたものと感心する。
[Behold the Fire and the Wood 火と薪はあります]
もう一つのインスタレーションはイスラエル人家庭の室内。
手作りの料理を彷彿される事物や編み物が並び4人の女性の声が流されているが
人間は不在の空間。
「家庭」から入植や歴史に照射していき、
本来ならば手作りの暖かい家庭である場所から、
ある距離を持った目を発見することになる。
「ウルの牡山羊」 シガリット・ランダウ展
The Ram in the Thicket by Sigalit Landau
会期:2013年5月17日(金)~8月18日(日)
月~土曜11:00~20:00 (最終入場19:30) 日曜 11:00~19:00(最終入場18:30)
メゾンエルメス8階フォーラム
もろ好みの展覧会。
福田尚代は本の1ページに針で突いたような穴をあけ続ける新シリーズや
色鉛筆の芯を彫刻した小さなシードのような作品。やはり何かすごい。迫られるような感じ。
また池内晶子の赤い絹糸を使った作品は微風により見えたり、そこにあるはずの糸の気配だけ感じたりする
うっとりするような繊細さだった。
ミュゼ浜口陽三
秘密の湖 ~浜口陽三・池内晶子・福田尚代・三宅砂織~ 2013年5月18日(土)~8月11日(日)
http://www.yamasa.com/musee/exhibitions/20130518-0811/
ベーコンの生の絵画をまとめて見たのは生まれて初めて。
(過去に83年に近代美術館でやっていたようだがこの時はその存在を知らなかった)
点数はそう多くは無いけれど、網羅性があり、まずまず充実している印象。
私が気に入ったのは後期のピンクのシリーズなどよりも
初期(40-50年代)の犬の絵や教皇のシリーズなどの作品群。
筆致が生々しく、生の絵っていいね!ってかんじ。
ベーコンは正規の美術教育を受けていないということだが
すばらしいテクニックと、かつ美術史を意識した作品を展開を
楽しませてもらう。
また、土方巽の作品と、ペーター・ヴェルツとウィリアム・フォーサイスの共同作品
(後者はベーコンのオマージュか?かなり広いスペースを使った映像インスタレーション)の展示もあり
ベーコンの身体性の深さを垣間見ることができ、
(土方もフォーサイスも好きな私は)気の利いた展覧会だと思う。
フランシス・ベーコン展
2013.3.8-5.26東京国立近代美術館
2013.6.8-9.1 豊田市美術館
http://bacon.exhn.jp/exhibition/index.html
二人ともポルトガルのアーティストである。
ペドロ・コスタは映画監督。
とても良い。
特に廊下に並んでいる小さな火山の映像は、吸い込まれるようで、
映画作品に関わらずこの人の画面の繊細な作り方が好きなんだなあと思う。
小さな美術館のサンルームに置いてある作家のコンセプトのボードを読んでいても
素晴らしく、コンセプトを観客に静かに受け取って欲しいという美術館側の配慮も感じられる。
しかし12月のペドロコスタ週間に何故行かなかったんだろうなあ、私は…
後悔先に立たず
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