逃げたインコは葉の密生したドングリの木の内側に
留まっていたためさほど濡れなかったようだが、
傍らにいる私と片割れインコはずぶぬれだ。
さすがに片割れも陽気に歌うことはなくなった。気の毒なので傘をさしてやる。
しばらくそのままで様子を見るがしびれをきらし
近所から脚立と一応補虫網を借りようとしたところ
貸し手のおじさんが補虫網で捕まえてやろうと張り切ってやってくる。
やめてください。
と言うのもはばかられるので黙ってみている。
棒状の枝に留まっている鳥に上から潰すような被せ方。まあ無理だろう。
最後は木を揺すって落とそうと試みる。
クワガタやカブトムシだったら落ちてくるかもしれないが。
怯えたインコは再び行方不明になる。
あとはこちらで何とかしますと帰ってもらうが
こんなに怖がらせてしまい、この先見つからなかったらどうしよう。
このまま死んだらどうしようとしばらく絶望する。
しかし再び呼び鳴きが始まる。3つ隣のドングリの木だ。
ようやく雨がやんでくる。
今度はかなり高いところにいる。
脚立に乗ってケージを高く掲げると、こっちを見ながらじりじりと下りてくる。
インコだって家に帰りたいのだ。
しかし先ほどのことで前よりも怯えているし、私が掲げた、ずぶぬれのケージに入る勇気はない。
困った困ったと思っているうちに日が暮れる。
鳥も目が見えないし、19時くらいまで粘ったが
私も鳥を視認できなくなったので
一旦撤退し翌日また捕獲を試みることにした。
ちなみに実家にインコを預けた理由は旅行に行くためだったがキャンセルとなる。
実家にインコを預けようと家人が車から降ろそうとしたところ、
ケージの留め金が外れインコが飛んで行ってしまったという。
その連絡を昼休みの職場で受けた瞬間、頭がひやっとする。
というのも逃げてしまったインコが戻る可能性はまずないからだ。
まして逃がした場所は自宅ですらない。
その旨家人に伝え電話を切ったものの、午後に休みを取り捜索する。
逃げたインコを探すために仕事を休む女…
現在2羽のインコを飼育しているがそれぞれ別のケージに入れている。
残った1羽は実家で、状況を理解していないのか、性格なのか、陽気に歌っていた。
逃げたインコは片割れを離すと呼び鳴きをするのでそいつを連れて捜索に出かける。
怖がりなので高いところにいるのではと思い、上を見ながら名前を呼び続ける。
2時間くらいうろついたが見当たらず、水分補給のために実家に戻る。
そして今度は窓から双眼鏡を使って探そうとすると鳴き声が聞こえる。
近くにいると見た。残った1羽を連れ空のケージを持って再び探しに戻る。
2羽の声質が似ているためどちらの声か分からないが確かに鳴き交わしているようである。
しばらく探すと実家から10メートルの下藪から呼んでいるのが発見される。
上かと思っていたらなんと下。これなら捉えるのも難しくないかもしれないと期待するが
なにせ藪なのでうまく誘導できない。ケージを持ってひたすら呼ぶ。逃げた方も躊躇している様子。
指に止まるかと手を藪に入れると再びびびって飛んで行ってしまう。その距離50メートル以上。そして見失う。
しかし今度は飛んだ方角が分かっている。
ケージを二つ持って向かっていくと再び呼び鳴きの声が。同時に大粒の雨が降ってくる。
すずく。
土蔵に住む予定でいろいろ点検してから外に出ると
崖に穴が開き、直径1メートルくらいの大蛇が現れる。
大蛇はさらに崖に穴を穿ち潜っていく。
その巨大な胴鱗を光らせながらが穴から穴へと移動して行くさまを見るだけで
腰が抜けひっくり返る。
さらに大蛇は頭部を引き抜き地面に立っている私たち人間を見る。
もうだめだと思いまたもひっくり返る。
しかし蛇は人間にさして注意し続けることはなく再び穴に潜って行く。
目が覚めた後、私ってこんな風にホラー映画の冒頭に死ぬ人みたいに死ぬんだなきっと。と思う。
画家、彫刻家のサイ・トゥオンブリーだが
先日川村記念美術館で写真展をやっていたので行ってきた。
大きな庭園に巨大な白鳥がのんびりしている長閑な美術館である。
静かな情緒的な写真。特に静物写真がとても美しい。
同じく今年見たモランディを彷彿させる。
http://www.ejrcf.or.jp/gallery/exhibition/201602_morandi.html
また国内ではあまり見ない彫刻作品があったのが収穫。
しかし昨今このような身体性に注目したペインティングや彫刻を目にすることはないように思う。
身体のリアリティがはオブジェにとって重要な要素だと思うが…。
2016年4月23日(土)-8月28日(日)
DIC川村記念美術館
http://kawamura-museum.dic.co.jp/exhibition/index.html
「ギャラリーに行こう」出品作家によるグループ展です。
49人という大所帯の展示でスケッチやドローイングの展示となりますが
お近くにお越しの際はよろしくお願いいたします。
2016.7.9(土)-.18(月)
数寄和 西荻窪
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