パリッとした青のワイシャツの上に
ナイキのTシャツを着ている60代。
乗り換えた電車では
スーツ、ネクタイ、黒の革靴までは完璧なのに
スニーカー用ソックスとそこから見えるナマ足が気になる30代。
今年の夏は不思議なサラリーマンを沢山見てしまいそう。
10年以上前にも一度見た映画だが、
現在ポレポレ東中野で上映中なので改めて足を運んでみる。
ポレポレは毎年GWにチェルノブイリを偲び
原発週間を設けているそうなのだが(知らなかった!)
このたびGWに行ってみたところ、普段はありえない人出でなんと入場できず。
世間の関心の高さが伺える事態である。
そう、これはチェルノブイリ原発事故に遭った人々のドキュメンタリー映画なのだ。
主人公ナージャ(撮影当時8歳)の家族は放射能危険区域に住む。
村民の大半が避難して6家族のみ残された村での生活は
村に通じる路にある検問所以外はとてものどかで美しく
まるで理想郷のような自給自足の世界で気持ちよさに眠くなる。
そのまま成長していれば彼女は何年も前に成人しているはずだ。
どこでどのように暮らしているのだろう。
2011年5月15日(日)
ETV特集
ネットワークでつくる放射能汚染地図
~福島原発事故から2か月~
福島原発の放射能汚染について、
フリーランスの科学者たちを含めた研究者たちのネットワークによる独自調査のドキュメンタリー。
元放射線医学研究所の研究官である木村真三氏
(氏はチェルノブイリや東海村原発事故について調査していたが
今回の原発事故について独自調査を止めるよう研究所から勧告を受けたため
研究所を辞職した)は、事故3日後から現地入りし、原発から1キロまで接近しながら現地の土壌などのサンプリングを行う。
それを京都大学、広島大学、長崎大学等の研究者たちが解析をし、
危険地域のマッピングを作成していくというのが大まかな流れ。
元理化学研究所の岡野眞治博士の開発した空気中の汚染物質を計測する装置が大活躍。
運転しながら空気中の汚染濃度を測るのだ。
それらの調査により非難区域30キロを超えたところにホットスポット(汚染区域)があることが判明。
しかもそこは近隣住民の避難所となっていた…
たまたま我が家に滞在していた写真のプロパガンダについて研究している
研究者とソファーにならんで見る。
上記の近隣住民たちは自宅にいる犬猫などの世話のためにここの避難所にいたのだが
木村氏の説得により、更なる避難を決意。
最後の餌やりのときに飼い犬の綱を緩めるのだが案の定犬が綱を解いて車を追いかけてくる。
「こういうのがプロパガンダになったりするんですよね」と隣の研究者はつぶやいているものの、
追いかけてくる犬の映像のあまりの切なさに結局二人ともうるうる。
撒いたのは震災翌週のことだが、震災前から予定していたことだった。
原発の情勢が見えない中、複雑な気持ちで撒いた。
まず、じゃがいもとにんじん。
それから週に一度は畑に通っている。
満開になった桜並木のある川沿いの道を通っていくのだが
桜を見ても愛する鴨や甲羅干しをしている亀を見ても
「ホーシャノー」というフィルターが目に
張り付いてしまったようで、その表現であるかのように
マスク、帽子、手袋を身に着けているのである。
そして雨が降るたびに放射能とじゃがいもにんじんなどのことを思う。
にんじんの芽は先週出た。
芽が出たにんじんはいとしい。
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