さて、パセリをやった翌日のこと。
市販品は農薬が使われているため幼虫はしむことがあるというブログを見つけ、
あっという間に引き上げる。どうりで人気がないわけなのだった。
そうはいっても市販品に無農薬のにんじんの葉っぱはない。
仕方がないので、ある夜、明らかに大きくなりすぎて人間には食べられない
にんじんの葉っぱを人の菜園から少しもらう。(うう、こんなことまで…)
幼虫たちは全員似た様になって区別はつかない。日々もりもり食べているか寝ているかである。
4日後、ようやく路面販売していた無農薬にんじんを入手。
蛹になるとき利用できるような木の枝も追加し、しばらく安心、と思った翌日に一頭足りないことに気づく。
指くらいの大きさになったら蛹になる場所を探しに行くとのことだったし
ここ2、3日、木の枝に登り、じっとして、時々びくっとしてみたり、挙動不振だったため
そろそろだねーと思っていたが、それにしてもどこを探してもいない。
餌場の下にはげりべんが一つ。旅に出た一頭のものと思われる。
更に2日後の非番の日、2頭目の失踪に気付く。
これは目を離した1時間くらいの間にいなくなったのである。
やはりげりべんを残して。
探し回った結果、ベランダを逃走中の姿を発見する。とても足が早い。
さらに、ベランダに暮らす地蜘蛛も芋虫を狙い始めたため、目が離せない。
地蜘蛛を追っ払ったり、お勧めの場所に誘ったりしていたが一向に場所が決まらず。
私にしてもいつまでもベランダにはいられないため、
とりあえずの脅威である原住民地蜘蛛をベランダの外へ掃き出す(かわいそう)。
その後、来客対応のため、観察を中断。2時間後に再びベランダに出て捜す。
今度シマシマは窓のサッシの下に移動していた。この日はこの場所から動かず。
更に丸一日、縮こまった姿勢で留まった後、深夜(0時から7時までの間目を離した。惜しい。)に蛹を作ったのだった。
作りたての蛹は薄緑色だったが一日経つと茶色になってしまった。
蛹の下には最後の脱皮の皮が落ちていた。
顔部分はそのままだが、体部分は脱ぎ散らかした服のようにくしゃっとなっていてかわいい(と思うのは私だけか?)。
その後7頭いたシマシマたちは次々と脱走していき、そして誰もいなくなった。
最後の一頭だけは、やはりベランダに蛹を作ってくれた。
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