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2009年5月5日に引越しました
Posted by tanakaakiko - 2020.01.12,Sun
先月の新聞で内田百閒の「ノラや」についての記事を読んだ。
私は「ノラや」大好き!名著!と思うが、自分では持っていない。
図書館で借りて2回読んだ。

「ノラや」は、家に居着いた野良猫が、ある日を境にいなくなってしまい、
心配し、途方に暮れる百閒の心情を日記にしたためたものだ。

ペットを飼ったことがある人なら思い当たる人もいるのではないか。
私も飼っていたネコ、鳥共に逃走したことがあり、幸い二匹共連れ戻したものの、
逃走中雨なんか降った日には心配で心配で心配で寝られなかったものである。

ところで、その記事では、当時の百閒の自宅が私の職場のすぐ近くだと書いてある。
迷子猫のチラシも近所の文具店に貼りだしてもらったとのこと。
えっ言われてみれば昭和からありそうだが、ただ古いだけの店頭に商品満載のあの店が!?

数日後、くだんの文具店と百閒邸跡を通って帰ってみた。
百閒邸は何の痕跡もなくマンションになっていた。
ちょっとさみしい。
ノラはあれからどうしただろうか。
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Posted by tanakaakiko - 2014.08.24,Sun

兵役を終えたイスラエル兵が語るパレスチナ占領の実態。

この本の興味深いところは、
平穏な家庭で育てられた若者が平和を守るという名のもとに占領地に送られ
他者への攻撃や殺戮を任務として求められた場合、
如何にスムーズにそれが実行できてしまうか、
またそれがどんな変化を彼ら自身の心や生活にもたらすのかを
当事者が語る故にとても分かりやすく書かれているところだ。

それにしても、イスラエル兵士たちは極端な兵役の日常を過ごすのである。
休暇になると我が家に帰り、家族と過ごし
任務時は占領地で他人の住んでいる家屋を破壊したり、眠っている住宅に爆弾を落としたり
買い物帰りの主婦や学校帰りの子供を狙撃したりしている。
しかし、自分も彼らと同じ立場に置かれたら同じように他人の生活を躊躇なく破壊するだろうなあと
感じるくらい、防衛という美名の下、殺戮は行いやすいんだ(心の蓋は作りやすいんだ)ということがよくわかる。

市民社会に復帰した後、自分たちが一般市民の生活を破壊してきたことに気づき、そのことに耐えられず
一部の若者たちが「沈黙を破る」(Breaking the Silence)というグループを立ち上げ
自分たちの行ったことを告白しはじめる。
http://www.breakingthesilence.org.il/

彼らに強制してきたイスラエル社会に内部告発として事実を突きつけたのである。
(当然家族や友人とも軋轢が起きる)
これはすごい勇気だと思う。
ムラ社会日本ではこういうことできる人はいないのではないだろうか。

今の時代の必読書。

沈黙を破る―元イスラエル軍将兵が語る“占領”
土井敏邦著
2008/5/9
岩波書店

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