天気予報によると時々雷雨ということだったので
自宅周辺でうろうろして過ごす。
雨が降る前に食材の買出しをしようと自転車で出かけた帰り、
頭上後ろからはるか前方にかけて雷の音がごごごごごと移動していき、雨が降り始めた。
部屋に戻りインスタントコーヒーを入れて電話をかけようとすると目の前に虹が出ていた。
そうそう、今日は『棺一基 大道寺将司全句集』も届いたのだった。
http://www.ohtabooks.com/publish/2012/04/03183046.html
先日Eテレで辺見庸のこの本が出版になるまで奮闘した番組を見ていて
「売れなそうだが重要そう」とほぼ衝動的に注文したもの。
見てみると今日が発売日。
ところで件の蛹である。
実は丁度一週間前に羽化したのだ。
朝起きてコーヒーを入れようとすると家の者が「今朝は悲しいことを伝えねばならない」と言ってきた。
そして蛹は孵ったが死んでしまったと言う。
確かにベランダを見ると仰向けのキアゲハが大の字になって落ちている。
なんだか凄惨な光景でショックを受ける。
しかしその後、布団を干す際に、一昨年死にかけのアゲハを拾った件を思い出し、つついてみると生きているではないか。
羽化したところで自分の羽の重みで転倒し、そのまま地面に張り付いてしまったのではないかと推測。
仕方がないのでべりべりと剥がして最寄の植木に掴まらせて
干すが一旦固まった羽根はもう戻らないようだ。
様子を見ていると、何かに掴まっていないと転倒するので
急遽サイトで調べ、洗濯ネットを使ってキアゲハ用の籠を作り、エサとなるスポーツ飲料を調達。
キアゲハのエサやりの方法は
ゼンマイ状の口吻をピンセットなどで伸ばしてやり、ティッシュに浸したスポーツ飲料を舌先に触れさせると
吸い上げると書いてある。
やってみるものの初乳?のためか、口吻をすぐにくるくると仕舞ってしまい、
いやがっている様子だったが何度かやっているうちにきっと飲んだでしょうと判断。
その後、口吻を触れさせてやるだけで自発的に飲むようになった。
しかし折角蝶になったのに食事がスポーツ飲料だけとは不憫なことである。
エサやりは一日一回続け、一週間経った。
あと一週間ほどで寿命だろうか。
もう一頭は未だ羽化せず。
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