ベルギーのアーティスト。
そしてメキシコに住んで
竜巻に突っ込んでいって竜巻の中を撮影したり
大きな氷塊を融けるまで押しながら街中を歩いたり
多くの人を使って砂の山を掘って山を移動(?)させたり
あれこれアクションを行っている。
一見無軌道だし、ありがちっちゃありがちなんだけど
世の中こういう人がいてもいいなと思う。
前半はメキシコ編で6月まで
後半はジブラルタル海峡編で9月まで。
両方行ったがジブラルタル海峡の方は展示の量が少ないように感じられ
(なんせプロジェクトとしては1つのみ。
前半の半券を示せば後半の展示が割引になるサービスはやっていたが)
同じ金額で両方見たらソンした気分だろうなあ。と思う。
ただ、ジブラルタル海峡はコンセプトが良かった。
ヨーロッパとアフリカを隔てるジブラルタル海峡は狭いところで14キロ。
海峡を望むとお互いの大陸が見える。
この海峡をなんとか越えようとアフリカから多くの人が渡るが
そうした人々を受け入れないヨーロッパの各国の反応の記事を見せた後、
それぞれの海峡によって隔てられている国の子どもたちが互いの大陸を目指して海を泳ぐ。
彼らに想像上の出会いが果たされるでしょうか?という内容。
こういうのってなんかいいな!って思うでしょ。
見終わったら閉館までまだ間があったので珍しく常設展も見る。
この中で圧倒的に面白かったのがChim↑Pomの「Thank you Celeb Project-I'm BOKAN」
無人島プロダクションのウェブサイトによれば
『「サンキューセレブプロジェクト」とは、故ダイアナ元妃に憧れたエリイの夢を叶えるべく、
「セレブと地雷」をテーマにChim↑Pomが私財を投じて(借金をして)カンボジアへ渡航し、
現地の人たちと関わり合いながら制作し展開したプロジェクト。』
エリイがカンボジアの地雷の被害者と共にセレブの真似をしているVTRが笑える。
が、結構危険なラインを行っているとも思う。
その笑いは西洋の偽善に向けられているのか。
それとも西洋を真似する日本のアホさかげんに向けられているのか。
フランシス・アリス展
東京都現代美術館
-2013年9月8日(日)
http://www.mot-art-museum.jp/alys/
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