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2009年5月5日に引越しました
Posted by tanakaakiko - 2013.08.18,Sun

友人から「最近イメージフォーラムでやっている『選挙』が面白かったよ」と聞いて
最終日にようやく「選挙2」を見に行く。(『選挙』には間に合わなかった…)
地味ながら笑える。だけど笑えない。
主人公である候補者山内さんの最後の演説「私に入れなくていいです。ですが選挙には行ってください」が泣ける。
我々の生活と民主主義って…
というところを鋭く切り取る想田和弘監督の才能が光る。
映画が終わって外に出たら主演の山内家族がいらっしゃった。
前作『選挙』のDVDを買って帰る。
こちらは政党というものが巨大な村社会であることを
これまた山内さんの活動を通して鋭く捕らえる作品であった。

『選挙2』公式サイト
http://senkyo2.com/

備忘録:
予告編を見ていたら来月からここでやる
『ポルトガルここに誕生す ギラマンイス歴史地区』は
アキ・カウリスマキ、ビクトル・エリセ、ペドロ・コスタ、
マノエル・ド・オリヴェイラの4人の監督の
オムニバス映画で音楽がグールドだよ。
やばい、行かなくちゃ、です。

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Posted by tanakaakiko - 2011.11.11,Fri

ネットに翻弄される日々。
昨日はART-iTの記事を見ていたら朝からついうっかり
パゾリーニの映画「テレオマ」を見てしまう(逃避行動?)。
ネットに掲載されていたのはイタリア語版なのだが、
なんと全て見ることが出来る。
記事にあらすじが書いてあるためイタリア語で見てもちっとも困らない。
http://www.art-it.asia/u/ab_suzukit/3FiaW4vKgVIHQDkejdcr

静かな池に石を落とすように、ある青年をきっかけにして
始めにいた登場人物たちが厳格なブルジョア世界から
外へ向かって飛び出していってしまうようなお話。
記事にあるような変態映画とは思わなかったが
女中が聖人になって奇跡を起こしてしまう脈絡については、
キリスト教国家の人なら分かる感覚なのか。
(映画の肝なのに)ふにおちないのだった。
パゾリーニの遺作がサド原作の「ソドムの市」であることを思えば
宗教的道徳に対する批判と思えばいいのか?

そして今日は高校生の時からファンだったバンドのムーンライダーズが無期限の
活動休止に入るというニュースを見て慌ててチケットを買いに走る。

Posted by tanakaakiko - 2011.05.18,Wed

10年以上前にも一度見た映画だが、
現在ポレポレ東中野で上映中なので改めて足を運んでみる。
ポレポレは毎年GWにチェルノブイリを偲び
原発週間を設けているそうなのだが(知らなかった!)
このたびGWに行ってみたところ、普段はありえない人出でなんと入場できず。
世間の関心の高さが伺える事態である。
そう、これはチェルノブイリ原発事故に遭った人々のドキュメンタリー映画なのだ。

主人公ナージャ(撮影当時8歳)の家族は放射能危険区域に住む。
村民の大半が避難して6家族のみ残された村での生活は
村に通じる路にある検問所以外はとてものどかで美しく
まるで理想郷のような自給自足の世界で気持ちよさに眠くなる。
そのまま成長していれば彼女は何年も前に成人しているはずだ。
どこでどのように暮らしているのだろう。

http://movies.polepoletimes.jp/nadya/
 

Posted by tanakaakiko - 2011.02.11,Fri

2006年の映画である。
あ、アルモドバル、となにげなくビデオ屋で借りたのである。
目を離せない、ややもすれば陳腐でドラマティックな展開が
その繊細なラインに落ちるのか!!
とにかくストーリー展開が素晴らしい。
音楽も完璧に合っている。
いつもながら色彩も派手だし美女も出てくるしいつにもまして視聴者へのサービス満点だが
本当のエスパニアの心はここにある、という風に
きちんと力強く自分のラインに引きつけて落としている。
この落としどころはタダの男では見つけられまい。

公式サイト
http://www.clubcultura.com/clubcine/clubcineastas/almodovar/volverlapelicula/index.html

Posted by tanakaakiko - 2010.07.23,Fri


といっても、今年の頭に公開したものをDVDで見たのだが。
サブラ・シャティーラの虐殺を傍観した当時イスラエル兵士であった主人公の身に起こった記憶障害を巡り、
友人たちへのインタビューを繰り返しながら最終的にシャティーラ虐殺の事件現場へと観客を導いていく。
この映画で特に優れていると思った点は、アニメーションという技法の使い方だ。
恐らく監督の実体験であるこの体験で主人公が感じた虐殺の残虐性を表現するのに、逆説的だが実写で表すことは不可能ではないか。
「これは実際に起こったことなのだ」という提示をして映画は終わるのだが、非常に強いメッセージとなっており
決してかっこいいとは言えないこのアニメーションが何故必要だったのか最後になって腑に落ちる。

いまだパレスチナ問題が終わらないなかで、イスラエル人である監督がこの作品を作ることが出来たことは稀有だと思う一方で、ここで語られているのはあくまでも「一傍観者」としての一兵卒の苦悩であり、状況全体は見えない(パレスチナ問題自体や、事件が起こった背景、何よりも加害者としてのイスラエルはない)という問題点もある。
といってもイスラエル映画として発表している以上、表現の限界はここにあるのかもしれない。
したがってこの映画を見る方にはなんらかの副読本をお勧めします。

個人的に読んでおきたいのはこちら↓
ジュネ『シャティーラの四時間』
http://inscriptinfo.blogspot.com/2010/06/625.html

「戦場でワルツを」公式サイト
http://www.waltz-wo.jp/

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