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2009年5月5日に引越しました
Posted by tanakaakiko - 2021.08.21,Sat
阿寒湖に住んでいたアイヌの木彫り作家、藤戸竹喜の展示。
阿寒湖には数時間だけ行ったことがある。
屈斜路湖にキャンプしていて、湖畔にある屈斜路コタンアイヌ民族資料館に行き、
鮭の皮靴や食文化の展示や、現代のアイヌの人々の生活や活動のビデオを見たり、
地味ながら地に足の着いた内容に感銘を受けた。
興味が沸いたのでちょっと足を延ばして阿寒湖に立ち寄ってみたのだ。
行ってみたらあまりにもアイヌ観光地化しており、土産物屋の嵐にちょっとがっかりした。
土産物を見ていて思い出したのが昭和のどこの家にもあった熊の木彫り。
鮭を咥えている木彫りの熊が、わが家にもあった。
土産物の熊に技術は感じたが心が動かされることはなく
その後の片付け時に(私が)捨ててしまった。
ここで山のように売られていた。
今回の展覧会の作家はそのような木彫り熊がベース。
しかし藤戸氏の彫刻には同じ熊彫刻でありながら
実際にこうした生き物に接していないと
作れないと思わせる、親密性と説得力があった。
デッサンなしで一木彫りをする際に「余分なものを取り除くだけ」など、
ミケランジェロですかと言いたくなる卓越した技術、
水や鮭の卵(イクラ)まで彫るなど旺盛な技術への意欲も作品から感じらとれる。
だがなんといっても2016~2017年に制作された「狼と少年の物語」という連作の彫刻に
(最後の一頭となったオオカミとアイヌの子どもが共に生きていく話)
あきらかにフィクションなのにうるうるしてしまうような
観る者の感情に訴える力があるのだった。
http://www.ejrcf.or.jp/gallery/exhibition/202107_fujito.html
木彫り熊の申し子 藤戸竹喜
アイヌであればこそ
2021年7月17日(土) - 9月26日(日)
東京ステーションギャラリー
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