2009年5月5日に引越しました
Posted by tanakaakiko - 2010.07.23,Fri
といっても、今年の頭に公開したものをDVDで見たのだが。
サブラ・シャティーラの虐殺を傍観した当時イスラエル兵士であった主人公の身に起こった記憶障害を巡り、
友人たちへのインタビューを繰り返しながら最終的にシャティーラ虐殺の事件現場へと観客を導いていく。
この映画で特に優れていると思った点は、アニメーションという技法の使い方だ。
恐らく監督の実体験であるこの体験で主人公が感じた虐殺の残虐性を表現するのに、逆説的だが実写で表すことは不可能ではないか。
「これは実際に起こったことなのだ」という提示をして映画は終わるのだが、非常に強いメッセージとなっており
決してかっこいいとは言えないこのアニメーションが何故必要だったのか最後になって腑に落ちる。
いまだパレスチナ問題が終わらないなかで、イスラエル人である監督がこの作品を作ることが出来たことは稀有だと思う一方で、ここで語られているのはあくまでも「一傍観者」としての一兵卒の苦悩であり、状況全体は見えない(パレスチナ問題自体や、事件が起こった背景、何よりも加害者としてのイスラエルはない)という問題点もある。
といってもイスラエル映画として発表している以上、表現の限界はここにあるのかもしれない。
したがってこの映画を見る方にはなんらかの副読本をお勧めします。
個人的に読んでおきたいのはこちら↓
ジュネ『シャティーラの四時間』
http://inscriptinfo.blogspot.com/2010/06/625.html
「戦場でワルツを」公式サイト
http://www.waltz-wo.jp/
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