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2009年5月5日に引越しました
Posted by tanakaakiko - 2021.06.20,Sun
日本画にはメディウムとして必要不可欠な膠であるが、何分画材の一つでしかないという
見方もあり、知ろうという意志がなければなかなか触れる機会もない。
この度、母校にて膠をテーマにした展覧会が開かれたので見に行く。
5月から開始された展覧会だが、緊急事態宣言中ということで
一般開館が6月2日~、さらに土日のみ要予約という状況となり、
会期末の6月20日までは全部で6日しかない。
厳しいスケジュールだが、しょうがないので雨の中出かけていく。
図書館の中二階のみというこじんまりとしたスペースでの展示だったものの内容は充実している。
和膠作りの行程は写真や文章、レクチャーで得た知識はあるが、
映像で全行程を見ることが出来たのは収穫。とても分かりやすかった。
というのも生皮を川にさらしたり、ふやかした皮から毛をこそぎ落としたり、日常ではまず
目にしない作業が大半なのだ。
膠製造業者がいなくなるという危機感をもって久しい日本画業界(?)だが
映像を見るだけでも大変な重労働で相当な期間をかけて作る割には薄利なので、
これではやりたがる人がいなくなるのは仕方がないかなというのが率直な感想であった。
動物や魚類の皮を生活に活用していく文化というのは多くあり、
展示品だけでは網羅できないと思うが、鮭皮の靴や浮袋のレインコート、
シャーマンの服など興味深い紹介もあった。
しかし私にとっての問題はやはり、膠製造業の衰退。膠がなければ困るのだ。
現代社会で皮は結構利用されているのにここに膠が入り込む余地は本当にないのか?ということだった。
以下の日用品での皮の加工工程だが似たような行程もあるように見えるが(怒られそう)
何故少人数が大変な思いをして作らなければならないのか?やはり薄利小売だから?
皮革製造行程
http://www.leather-house.net/base/production.htm
ゼラチンの製造方法
https://www.nitta-gelatin.co.jp/ja/labo/gelatin/04.html
2021年5月12日(水)〜2021年6月20日(日)
膠を旅する——表現をつなぐ文化の源流
武蔵野美術大学美術館 展示室4・5
https://mauml.musabi.ac.jp/museum/events/17269/
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