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2009年5月5日に引越しました
Posted by tanakaakiko - 2018.07.22,Sun

なんだか良くわからないけどこういう
少しとぼけた断片的で触覚的な作品は脳の裏側を
くすぐられて良い気分にさせられてしまう。
学生時代の恩師の研究室に行ったとき、台湾の留学生から貰ったという
凍頂烏龍茶を煎れて下さり、
「この香りをかぐと頭のてっぺんがもにょっとするんです」と
仰っていたが、そのようなかんじ。


土屋信子 「30 Ways To Go To The Moon」
SCAI THE BATHHOUSE
2018年5月29日(火)-7月14日(土)
https://www.art-it.asia/top/admin_ed_pics/184056

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Posted by tanakaakiko - 2018.07.22,Sun

古い西洋絵画の静物画をモチーフにした映像作品。
花や果物が皿に美しく器に飾られた映像で
それ自体がとても綺麗なもの楽しめるが
見ていると徐々に枯れていく、腐っていくなどの変化を遂げる。
数か月かけて撮影しているものもあるらしい。
映像作品の強みを活かした作品であるが
当時の静物画自体のコンセプトが、去りゆく美や生命であることを考えると
 見応えはあるが同じ内容を分かりやすく再制作したものともとれる。
モノクロ画像の破壊されるテーブルの映像作品や西洋肖像画作品も
 ビル・ヴィオラの作品を思い起こす。
本人が集めてきたモチーフを静物画風に撮ったものについては
その発想を楽しむことができた。


小瀬村真美:幻画~像(イメージ)の表皮
2018/6/16-9/2
原美術館

Posted by tanakaakiko - 2017.12.21,Thu

久しぶりに行く板橋区立美術館である。
前回行ったのが「種村季弘の眼 迷宮の美術家たち」展だったので
実に3年ぶりである。
しかしここは実に興味深い企画をしてくれるところだなとしみじみ思う。
南インドでの女性を中心とした小さな出版社が出している本の紹介だが
紙、印刷、製本すべて手作りの出版社なのだ。
説明をちらっと聞いた限りでは
インドでは子供向けの本があまりなくそのために立ち上げた出版社のよう。

膨大な時間をかけて生み出されている本たちが、すばらしい。
描かれたイラストの絵もインドの地方の伝統的意匠を基にしているもので
私たちが持ちえないその発想にも驚かされるが、
手刷りのシルクスクリーンが「物としての本」を力強くして
引き込まれる。
オフセット印刷版も販売しているがオリジナルと比較してみると
その違いは明白である。

世界を変える美しい本 インド・タラブックスの挑戦
板橋区立美術館
2017年11月25日(土)〜2018年1月8日(月・祝)
http://www.itabashiartmuseum.jp/exhibition/2017-exhibition/ex171125.html

Posted by tanakaakiko - 2017.09.10,Sun

気付くと始まっていた横トリである。

概要を見ると今回のディレクターは逢坂 恵理子、三木 あき子。まあ普通。
構想会議メンバーにはスプツニ子!、 高階 秀爾、 鷲田 清一、 養老 孟司 も加わっており
(スハーニャ・ラフェルとリクリット・ティラヴァーニャ は存じ上げず)
異色のメンバーに期待を寄せた。

しかし。
テーマが大きすぎたのではないか?
全体に漠然とした印象を持つ。

個々のアーティストの作品テーマにばらつきがありすぎ、
深く見ることが全くと言っていいほどできない。
若くて独りよがりな作品が気になる。予算の問題か?
いや、やはりセレクションと配置に問題がある気がする。
とオラファー・エリアソンの作品を立ち止まらずに通過したときに思った。

その中でもよかったのは
柳幸典(一人だけで開港記念館の地下全部を使った作品)
Don't Follow the Wind -Chim↑Pom他12組のアーティストの展覧会-
(被り物をかぶって映像を見る作品。私はティッシュが半分出ている
ティッシュケースのついた被り物を被ったが周囲が一切見えない)
http://chimpom.jp/project/dfw.html#awalk
であった。

 

ヨコハマトリエンナーレ2017 島と星座とガラパゴス
2017年8月4日(金)‐ 11月5 日(日)
http://www.yokohamatriennale.jp/2017/index.html

Posted by tanakaakiko - 2016.11.21,Mon

今年は地方芸術祭の当たり年で、自分で認識しているだけで
瀬戸内、愛知、琵琶湖、埼玉、秋田、茨城と6か所で開催されていた。
全部はとても回れないので総合ディレクターが南條史生なら
 まあ間違いなかろうと1泊2日で茨城へ。

県北ならば茨城の半分だから何とかなるだろうと思ったが甘かった。
パスポートのスタンプは1/3しか押せていない。

しかし既に地方芸術祭は越後妻有で実績を作っていることもあり
地図や道路上の表示は間違いなく、地域は広いが分かりにくい場所でも
近くに行けば確実に辿り着けるように、また渋滞区間が表示されているなど
効率よく回れるような配慮は感じた。
(越後妻有では地図や道路標示が間違っていることがあり
ドライバーとナビゲーターが必ず衝突する。メンバーの問題?)

以下心に留めておきたい作品などを記載する。

ザドック・ベン=デイヴィッドの「ブラックフィールド」は最も心を動かされた作品。
広い体育館一杯に配置された黒い木のシルエットは広大な雪国を思わせるが
それが反転すると色とりどりの世界になると知る瞬間は感動的。
小さな植物の切り抜きはそれ自体がそれぞれいとおしく感じられ
時間が許す限りその場に居続けたいと思わせる作品。
この作品に対面できただけでも来たかいがあったと思った。

落合陽一のある一定の地点だけで聞こえる声の作品(作品名失念)は独特な視点が面白かった。

ラジコンポートはわざわざ山奥までぐねぐねと道を上って行って、
ただ広場(近隣のラジコン愛好家の活動場所)に到着するというのも楽しかったが
係になっているおじいさんはもっと味があった。
「これが芸術って言われても私には分からんですよ。山が3次元でそこに2次元をとか言われたんですがね。
でも高倉健の幸せの黄色いハンカチと言われたら分かった。黄色じゃなくて黄緑なんだそうですよ」
茨城県民の率直な意見を聞けたこともこういう展覧会ならではの貴重な体験である。
(作品はピーター・フェルメーシュ。風景に違和感を挿入するという場所に見合った秀作)

町にある建物も素晴らしかった。
旧オーベルジーヌもこのままにしておくのは勿体ないくらい素敵な建物だが
何とかならないものだろうか。
袋田の滝などは近くまで行ったものの余りもに渋滞が激しく引き返す。
それ以降渋滞エリアの作品は全て避けて通ったものだ。
とここまで書いて、返す返すも全部回りたかったな…

KENPOKU ART 2016 茨城県北芸術祭
2016年9月17日(土)~11月20日(日)
https://kenpoku-art.jp/

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