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2009年5月5日に引越しました
Posted by tanakaakiko - 2011.11.02,Wed

レビューを書くのが遅くなったがこないだまでギャラリー小柳でやってたのである。
私が行ったのは最終週だったためか、5時を過ぎると勤め人達で混んでおり、
人気の展示であった。
ビル・ヴィオラといえば2006年、森美術館の大規模な展覧会が記憶に新しいが、
2007年にNYのガゴシアンで見た展示もほぼ同じ内容だったため、
けっこう好きだがワンパターンな人だという印象を持っていた。
ところが4年も経つといくらかの変化が見られた。
ペドロ・コスタ的なじわじわレトロな画面に一見静止画のような動き。
ちょっと目を離すと画面が変化している。
つまり今までと違って古典絵画的な映像作品を作り始めたってことなんだけど、
これって割と誰もが思いつきそうなんだけど、意外に良く出来ていて、
マチエール好きな私は単純に喜んだのだった。
そんなに単純に喜んでいいのか?

ビル・ヴィオラ『Transformations』
2011年9月6日(火)-10月20日(木)
ギャラリー小柳

http://www.art-it.asia/u/admin_ed_pics/0UGyj5MD1f6vlEnTCYHs

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Posted by tanakaakiko - 2011.09.20,Tue

国立近代美術館の企画展。
ヴァンジ彫刻庭園美術館の展示も泣けるくらい素晴らしかったが
あれから既に5年が経っていたのだった。
年を感じるなあ。というか浦島太郎のようだなあ。
今回の展覧会もお勧めです。
私にとっての発見は80年代のイケムラの作品を見ることが出来た点にある。
80年代のある意味凡庸な表現から今のような
ピュア(??)な(見方によっては拙いとも取れる)表現に発展できるものなのか!
(同行した友人Iは「アウトサイダーアートそっくりだ」と言っていた)
とはいえブランクーシの頭部の作品のような洗練さも見られる。
イケムラレイコのテキストも併せてとても効果的です。

こう書いていても見ないと分からないよね。見てください。
国外で活躍するアーティストなので知名度もまだ低く、
そのため快適に鑑賞できます。

2011.8.23-10.23
国立近代美術館
http://www.momat.go.jp/Honkan/Leiko_Ikemura.html

Posted by tanakaakiko - 2011.07.31,Sun

今年も東北の温泉に行ってきた。
O温泉から車でN温泉に向かう途中Yが、思いつきで十和田湖まで足を伸ばしてみようかと提案する。
十和田湖まで行くのであればその近くにあるはずの
3年前にオープンした十和田市現代美術館までさらに足を伸ばしたいものである。
冷静に考えてみると三県をまたいだ移動をすることになるのだが
そうそう行ける場所でもないので高速をぶっとばして行くことにする。
結果から言えば美術館には行けたものの時間の都合で湖へはあと30キロ地点で断念した。
永遠の十和田湖。

しかし行ってよかった。
市内を走っていると鄙びた右肩下がりの街並みが続き「こんなところにどんなニーズがあって現代美術館が」と思ったが、夏休み前にも関わらず美術館は大層賑わっておる。
街の中心地で、広々とした土地を生かした、開放的な佇まいの美術館である。
館内外には大型作品が展示されており、
展示室に至っては一部屋毎に1作品の大型インスタレーションが展開されていくのだから
依頼を受けた作家はさぞや張り切ったであろう。
ガラス張りの廊下は歩いているうちに小さな作品を発見するような仕掛けも
随所に見ることができ、建築との融合具合も鑑賞者を楽しませる。
また、道を挟んだ公園にも作品があり、それが来館者以外の
人々に受け入れられている様子も嬉しい。

夜間のライトを使った作品を見られなかったのが心残りである。
また来よう。
(読み返してみると褒めてばっかりだが一番つまらなかったのは企画展でした)
 

Posted by tanakaakiko - 2011.01.27,Thu
うらわ美術館企画のブックアートの展示である。
この美術館、以前やった『「オブジェの彼方へ」 変貌する「本」の世界』も見たかったのだが
見逃してしまい、本日に至る。
本来なら逃がした魚は二度と戻らないのだがこの度の展覧会は若干趣旨が似ていると思われ行ってみる。
選ばれているのは国内の息の長い実力派作家中心。
物故作家も若干いるのだが、その内容は充実したもの。
特にここで初めて出会った八木一夫の作品は小さいながらに素晴らしく、
最近までこんな作家いたんだなあ。。とうれしくなる。
その他、心に残った作家は
荒木高子、河口龍夫、三島喜美代、西村陽平、村岡三郎、渡辺英司。
遠藤利克はいつものようにどかーんとした迫力を期待していたのだがスペースの問題か、こじんまりしており
勝ったのはにおいか(タールのにおいが作品の周りに充満)?
河口龍夫は定番作品の出品となったが青い広辞苑に穴を開け、蜜蝋でくるんだものに水を満たした
「言葉の中の水」がとてもロマンティックで思わずにっこり。
西村陽平、くしゃっとしたポケットティッシュにしか見えないぞ!と思うがそれは窯で焼いた本。
沢山ならぶと「作家性とは…」とか考えるのはしちめんどくさくなり
あまりのかわいらしさにこれも思わずにっこり。
それを所蔵しているうらわ美術館にも好感を抱く。

-2011/1/23
うらわ美術館「これは本ではない-ブック・アートの広がり」
Posted by tanakaakiko - 2010.01.25,Mon

解剖図や大変美しい義足からハーストの近作まで幅広いセレクトの展覧会である。
これは企画が大変そうだなー
象牙でできた、解剖人形が超チャーミングで珍しく所有欲が芽生える。
記憶に残ったのはこちら

ヴァルター・シェルス「ライフ・ビフォア・デス」
おそらくこれにインパクトを受けた人は多いのではないだろうか。
一般の人の亡くなる前の姿と亡くなった直後の姿の写真を並べたもの、
そしてその人がどんな人物だったかを説明するテキストで出来ている。
単純な作品だが、片方の写真、あるいは片方テーマに注目する作品とは
迫ってくるものがまるで違い、感情が揺さぶられる。
そういう意味で最小のアイテムで最大の効果を引き出すことに成功していると思う。

ブラザース・クエイ「ファントム・ミュージアム」
サー・ヘンリー・ウエルカムの(たしか依頼で作ったと書いてあったような)コレクションである
人体模型や医学道具を使ったショートムービー。
久しぶりにブラザース・クエイの映像を見れて嬉しい気持ちもあるが、
今回の展示で見ることができたかわいいオブジェ達もいきいきと活躍しており完成度高し。

ステラーク「腕にある耳」
この作家以外に蛍光色に光るウサギを作ったという作家も紹介されていたが
発表時に論議をかもしたらしく記録のみ紹介されていた。
私も個人的には他者の命そのものを作品化するのはNGだと考えるが
傾向としては似ているものの、自らの腕に耳を培養するという
この体を張ったこの作家には一票入れてもいいかなと。

また、頭蓋骨を削って作るというタブローが紹介されていたが、
これは見ること自体が大変重く感じられるとともに、自分の中での位置付けに困っている。

-2010/2/28
森美術館
医学と芸術展
http://www.mori.art.museum/contents/medicine/index.html
 

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