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2009年5月5日に引越しました
Posted by tanakaakiko - 2022.02.02,Wed
そしてときどき、現代美術もすなる府中市美術館。
蜘蛛の巣に見惚れたことのある人なら気にいるであろう作品。
展示室内に張られた絹糸の動きで、ゆったりとした室内の空気の流れを目視できる。
空の室内にさりげなく作品がたなびいているため、2周目で見つけた作品もある。
なんとなく2007年に行った発電美術館(富山県)の内藤礼の展示を思い出す。
あの時も寒かった。館内も寒く、1点だけ作品を見つけられずに帰ったのだった。
今回も同じ。
https://www.city.fuchu.tokyo.jp/art/tenrankai/kikakutenkaisai/2021_4_ikeuchi.html
池内晶子 あるいは、地のちからをあつめて
2021年12月18日(土曜日)から2022年2月27日(日曜日)まで
府中市美術館
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Posted by tanakaakiko - 2022.02.02,Wed
最近、かわいい江戸絵画を得意としている(印象の)府中市美術館。
ヨーロッパ絵画の中の動植物と江戸絵画のそれを比較した企画。
歴史的にモチーフとしての扱いが全く異なるという文脈を踏まえながらも
油絵の写実と江戸絵画の画材を用いた写実の比較として見ていて楽しい。
マニアックではあるが岩絵の具と油絵具の得意不得意なども良く分かる。
さいごに徳川家光の絵が出てきてそのヘタウマさに驚く。
とても魅力的ではあるが、
自分だったら表装して飾る勇気があるだろうか。
驚きの余りはがきを何枚も買って帰る。
http://fam-exhibition.com/doubutsu/
開館20周年記念 動物の絵 日本とヨーロッパ ふしぎ・かわいい・へそまがり
2021年9月18日(土曜日)から11月28日(日曜日)まで
府中市美術館
Posted by tanakaakiko - 2021.08.21,Sat
阿寒湖に住んでいたアイヌの木彫り作家、藤戸竹喜の展示。
阿寒湖には数時間だけ行ったことがある。
屈斜路湖にキャンプしていて、湖畔にある屈斜路コタンアイヌ民族資料館に行き、
鮭の皮靴や食文化の展示や、現代のアイヌの人々の生活や活動のビデオを見たり、
地味ながら地に足の着いた内容に感銘を受けた。
興味が沸いたのでちょっと足を延ばして阿寒湖に立ち寄ってみたのだ。
行ってみたらあまりにもアイヌ観光地化しており、土産物屋の嵐にちょっとがっかりした。
土産物を見ていて思い出したのが昭和のどこの家にもあった熊の木彫り。
鮭を咥えている木彫りの熊が、わが家にもあった。
土産物の熊に技術は感じたが心が動かされることはなく
その後の片付け時に(私が)捨ててしまった。
ここで山のように売られていた。
今回の展覧会の作家はそのような木彫り熊がベース。
しかし藤戸氏の彫刻には同じ熊彫刻でありながら
実際にこうした生き物に接していないと
作れないと思わせる、親密性と説得力があった。
デッサンなしで一木彫りをする際に「余分なものを取り除くだけ」など、
ミケランジェロですかと言いたくなる卓越した技術、
水や鮭の卵(イクラ)まで彫るなど旺盛な技術への意欲も作品から感じらとれる。
だがなんといっても2016~2017年に制作された「狼と少年の物語」という連作の彫刻に
(最後の一頭となったオオカミとアイヌの子どもが共に生きていく話)
あきらかにフィクションなのにうるうるしてしまうような
観る者の感情に訴える力があるのだった。
http://www.ejrcf.or.jp/gallery/exhibition/202107_fujito.html
木彫り熊の申し子 藤戸竹喜
アイヌであればこそ
2021年7月17日(土) - 9月26日(日)
東京ステーションギャラリー
Posted by tanakaakiko - 2021.08.07,Sat
昨年、印象深かった中根さんの展覧会。
たまたま今回の展示をフェイスブックで知ることが出来、
しかも一回忘れてしまったのだが昨日たまたまギャラリーHを再訪して思い出し、銀座へ向かう。
なんというか、こういうのって大事だなーとしみじみと思う内容。写っているものは以下なのだが、昨年の展示との流れもあり、一貫性がとても刺さる。
巨大堤防を臨む山田浜海岸で撮影した写真から2点、そして自宅のベランダで、真夏のこの季節の小さな花、
オレガノ・ケントビューティーの写真を8点、計10点を展示する (会期中展示替えあり)。
中根秀夫展「Stay out,stay home」
2021. 7.22 (Thu) - 8.9 (Mon)  
12:00 - 19:00 Lastday - 17:00
水曜休廊 Closed on Wednesdays
Posted by tanakaakiko - 2021.06.20,Sun
日本画にはメディウムとして必要不可欠な膠であるが、何分画材の一つでしかないという
見方もあり、知ろうという意志がなければなかなか触れる機会もない。
この度、母校にて膠をテーマにした展覧会が開かれたので見に行く。
5月から開始された展覧会だが、緊急事態宣言中ということで
一般開館が6月2日~、さらに土日のみ要予約という状況となり、
会期末の6月20日までは全部で6日しかない。
厳しいスケジュールだが、しょうがないので雨の中出かけていく。
図書館の中二階のみというこじんまりとしたスペースでの展示だったものの内容は充実している。
和膠作りの行程は写真や文章、レクチャーで得た知識はあるが、
映像で全行程を見ることが出来たのは収穫。とても分かりやすかった。
というのも生皮を川にさらしたり、ふやかした皮から毛をこそぎ落としたり、日常ではまず
目にしない作業が大半なのだ。
膠製造業者がいなくなるという危機感をもって久しい日本画業界(?)だが
映像を見るだけでも大変な重労働で相当な期間をかけて作る割には薄利なので、
これではやりたがる人がいなくなるのは仕方がないかなというのが率直な感想であった。
動物や魚類の皮を生活に活用していく文化というのは多くあり、
展示品だけでは網羅できないと思うが、鮭皮の靴や浮袋のレインコート、
シャーマンの服など興味深い紹介もあった。
しかし私にとっての問題はやはり、膠製造業の衰退。膠がなければ困るのだ。
現代社会で皮は結構利用されているのにここに膠が入り込む余地は本当にないのか?ということだった。
以下の日用品での皮の加工工程だが似たような行程もあるように見えるが(怒られそう)
何故少人数が大変な思いをして作らなければならないのか?やはり薄利小売だから?
皮革製造行程
http://www.leather-house.net/base/production.htm
ゼラチンの製造方法
https://www.nitta-gelatin.co.jp/ja/labo/gelatin/04.html
2021年5月12日(水)〜2021年6月20日(日)
膠を旅する——表現をつなぐ文化の源流
武蔵野美術大学美術館 展示室4・5
https://mauml.musabi.ac.jp/museum/events/17269/
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