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2009年5月5日に引越しました
Posted by tanakaakiko - 2013.10.14,Mon

先だってあいちトリエンナーレに行ってきた。
こんかいのトリエンナーレのテーマは「ゆれる大地」。

名古屋市美術館ではアルフレッド・ジャーの黒板プロジェクトが展示されていた。

暗い室内には抽象絵画のようなものが床置きされているが
よく見るとチョークなのだ。
隣の部屋に入るとやはり暗い室内に大きな黒板がいくつもかけてあり
震災前の小学校を彷彿させる。
と、黒板にはふと「生ましめんかな」という文字が浮き上がってきた。
なんとなくその後を感じさせる展示だと思って見ていたが
つい昨日、たまたま栗原貞子の「黒い卵」読んでいて、再びこの言葉に出会ったのだ。
それは原爆後の負傷者死者がいっぱいの真っ暗な地下室の中で
重症の産婆が子どもを取り上げるときの言葉なのだった。

黒板プロジェクト画像
http://www.nagoyanavi.jp/130819topix.htm
http://moonpice.jugem.jp/?eid=433

栗原貞子『生ましめんかな』
http://home.hiroshima-u.ac.jp/bngkkn/database/KURIHARA/umashimenkana.html

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Posted by tanakaakiko - 2013.09.08,Sun

ベルギーのアーティスト。
そしてメキシコに住んで
竜巻に突っ込んでいって竜巻の中を撮影したり
大きな氷塊を融けるまで押しながら街中を歩いたり
多くの人を使って砂の山を掘って山を移動(?)させたり
あれこれアクションを行っている。
一見無軌道だし、ありがちっちゃありがちなんだけど
世の中こういう人がいてもいいなと思う。

前半はメキシコ編で6月まで
後半はジブラルタル海峡編で9月まで。
両方行ったがジブラルタル海峡の方は展示の量が少ないように感じられ
(なんせプロジェクトとしては1つのみ。
前半の半券を示せば後半の展示が割引になるサービスはやっていたが)
同じ金額で両方見たらソンした気分だろうなあ。と思う。

ただ、ジブラルタル海峡はコンセプトが良かった。
ヨーロッパとアフリカを隔てるジブラルタル海峡は狭いところで14キロ。
海峡を望むとお互いの大陸が見える。
この海峡をなんとか越えようとアフリカから多くの人が渡るが
そうした人々を受け入れないヨーロッパの各国の反応の記事を見せた後、
それぞれの海峡によって隔てられている国の子どもたちが互いの大陸を目指して海を泳ぐ。
彼らに想像上の出会いが果たされるでしょうか?という内容。
こういうのってなんかいいな!って思うでしょ。

見終わったら閉館までまだ間があったので珍しく常設展も見る。
この中で圧倒的に面白かったのがChim↑Pomの「Thank you Celeb Project-I'm BOKAN」
無人島プロダクションのウェブサイトによれば
『「サンキューセレブプロジェクト」とは、故ダイアナ元妃に憧れたエリイの夢を叶えるべく、
「セレブと地雷」をテーマにChim↑Pomが私財を投じて(借金をして)カンボジアへ渡航し、
現地の人たちと関わり合いながら制作し展開したプロジェクト。』
エリイがカンボジアの地雷の被害者と共にセレブの真似をしているVTRが笑える。
が、結構危険なラインを行っているとも思う。
その笑いは西洋の偽善に向けられているのか。
それとも西洋を真似する日本のアホさかげんに向けられているのか。

フランシス・アリス展
東京都現代美術館
-2013年9月8日(日)
http://www.mot-art-museum.jp/alys/

Posted by tanakaakiko - 2013.08.30,Fri

お客に若者は少ない。書という分野が響かないのか。

展示の内容は中国から入ってきた文字がどのように
日本風にアレンジされてきたかの歴史を追うもの。

私はといえば書かれている内容や書体の知識は皆目ないので好きなものだけ見て喜ぶ。
紀貫之からラブレターを貰ったら1も2もないだろうなあと寸松庵色紙に張り付く。

しかしカタログを買って思ったのだが、カタログの作品だけ見ると印象が違うものも。
実際作品を見る際は額とは影響力の桁違いに表装も作品の一部として目に入っているのね。
紙面の大きさの問題だろうが表装は書の解釈を語るものだから切り取るのも寂しい。

思ったほど混んでいずお勧め。

東京国立博物館

特別展「和様の書」
~ 2013年9月8日(日)
http://www.tnm.jp/modules/r_free_page/index.php?id=1602

Posted by tanakaakiko - 2013.08.10,Sat

暑い。今日の予報では東京でも37度になる予定。
予報を見た時点で出かける気力すらわかない。
いつも使っている、水に浸して使う冷却ゲルスカーフでは用が足りないので保冷剤を手ぬぐいに入れて首に巻く。
また、4ヶ月前から同居を始めたセキセイインコのケージの上に保冷剤を並べて置いてみる。
インコ、午後になると効果に気付いたのか、保冷剤の下に来て昼寝をしている。

メゾン・エルメスで開催中のシガリット・ランダウ展は時々行く画廊さんにお勧めされた展示。
シガリット・ランダウはテルアビブに住むイスラエル人アーティストで、
2つのインスタレーションが展示されている。

[Out in the Thicket 茂みの中へ]
オリーブの収穫が機械で揺さぶることによってなされることは
「いのちの食べ方」を見て知っていたが
そのシーンがこのように見えるようになるとは思わなかった。
大スクリーンに映される、「揺さぶられるオリーブのたわわな木」は音声も相まってか
暴力的に揺さぶられる人間に見えて仕方がない。
勿論現実には「人間」が木を揺さぶっているのだが。
このような見せ方がよくできたものと感心する。

[Behold the Fire and the Wood 火と薪はあります]
もう一つのインスタレーションはイスラエル人家庭の室内。
手作りの料理を彷彿される事物や編み物が並び4人の女性の声が流されているが
人間は不在の空間。
「家庭」から入植や歴史に照射していき、
本来ならば手作りの暖かい家庭である場所から、
ある距離を持った目を発見することになる。


「ウルの牡山羊」 シガリット・ランダウ展
The Ram in the Thicket by Sigalit Landau

会期:2013年5月17日(金)~8月18日(日)
月~土曜11:00~20:00 (最終入場19:30) 日曜 11:00~19:00(最終入場18:30)
メゾンエルメス8階フォーラム

Posted by tanakaakiko - 2013.08.10,Sat

もろ好みの展覧会。
福田尚代は本の1ページに針で突いたような穴をあけ続ける新シリーズや
色鉛筆の芯を彫刻した小さなシードのような作品。やはり何かすごい。迫られるような感じ。
また池内晶子の赤い絹糸を使った作品は微風により見えたり、そこにあるはずの糸の気配だけ感じたりする
うっとりするような繊細さだった。

ミュゼ浜口陽三
秘密の湖 ~浜口陽三・池内晶子・福田尚代・三宅砂織~ 2013年5月18日(土)~8月11日(日)
http://www.yamasa.com/musee/exhibitions/20130518-0811/

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